SSブログ
技術紹介 ラッピング・シボハリ ブログトップ

ラッピング、絞貼りについて [技術紹介 ラッピング・シボハリ]

樹脂成形品の表面にはキズ付き防止、光の反射防止、美観向上等の目的でざらざらとしたパターンを付いています。このざらざらとしたパターンを「シボ(絞)」と言います。

樹脂を成形する型で一番代表的な射出成形型は、大きな鉄の塊を機械(ドリル)で直接彫り込んで製品とは反対の形状を製作し、その後、製品の意匠面となる型の面を薬品で加工してシボを作っています。
江南特殊産業の型作りは上記の一般的な成形型とは少し違う製造方法をとります。
電気鋳造という技術で、元になる型を反転する方式です。

sg-tetsuki.jpg
電気鋳造の元になる型の製作するために、まずは機械で作ったモデル(木型)にシボを手作業で丁寧に貼ります。
この作業を「シボハリ(絞貼り)」または「ラッピング」と呼んでいます。
シボハリ作業をしたモデルを「シボ貼りモデル」といいます。

sg-si2.jpg■シボ貼りモデル
木製や樹脂製モデルに本皮塩ビレザーを貼り込みます。
継ぎ目がわからないように合わせ目をうまく処理します。
(私を含めフツーの人には継ぎ目は見つけるのは難しいです・・・)

型の元になる木型にシボを貼る作業が主ですが、少量しか生産しない製品については製品にシボをつけないで製品自体にシボを貼ることもあります。
モーターショーに出展する試作車やカタログ撮影用のクルマにシボ貼りをします。

sg-pp1.jpg
■モーターショー出展車用
真空成形品、注型成形品、射出成形品に本物の皮革・塩化ビニールのレザー・ファブリック(布)などで貼り込み加工ができます。 一般的には接着が難しいとされているポリプロピレン(PP)材料への接着もできます。

sg-IMG_07611.jpg
■カタログ車用
シボのない射出成形品(PP・ABS等)の表面に塩ビレザーを貼ります。
自動車のカタログ写真は弊社で貼ったものを写真に撮っている場合が多いです。


その他、複雑形状、難接着材料にシートを貼り付ける作業ができます。
問い合わせください。

問い合わせは、このブログのコメント欄かimg@ktx.co.jpまでお願いします。
(迷惑メール防止のために「@」が全角になっていますので、半角「@」に変更してください。)
技術紹介 ラッピング・シボハリ ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。